ハート・ロッカー
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「ハート・ロッカー」をご紹介します。

あらすじ
2004年、イラクのバグダッド郊外。
アメリカ軍の危険物処理班は、路上に仕掛けられた「即席爆発装置(IED)」と呼ばれる爆弾の解体爆破の作業を進めていた。
だが、準備が完了し彼らが退避しようとしたその時、突如爆発を起こす。
罠にかかり殉職した隊員に代わり、新リーダーとして「命知らず」のウィリアム・ジェームズ軍曹が送り込まれてきた。
安全対策も行わず、まるで死を恐れないかのように振る舞う彼を補佐するサンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵は
徐々に不安を募らせていく。虚勢を張るただの命知らずなのか、勇敢なプロフェッショナルなのか。
彼らの不安とは関わりなく、地獄の炎天下で処理班と姿なき爆弾魔との壮絶な死闘が続く…
感想
2008年ヴェネツィア国際映画祭、トロント国際映画祭で上映されました。
第82回アカデミー賞では9部門にノミネートされ、
作品賞、監督賞、オリジナル脚本賞、編集賞、音響効果賞、録音賞の6部門で受賞。
※タイトルはアメリカ軍のスラングで「苦痛の極限帯」「棺桶」を意味する。
▽ 人物像
→ウィリアム・ジェームズ一等軍曹(ジェレミー・レナー)
トンプソンの後任としてブラボー中隊に赴任した爆弾処理班班長。
EOD(爆弾処理)の専門家であり、解体した爆弾は873個以上のベテランだが、
大胆不敵で危険を顧みないスタンドプレーが目立ち班に波紋をおこす。
アフガニスタンでの任務経験がある。
左半身の腹から胸にかけて爆発物によるとおぼしき傷痕が残っている。
本国では離婚後もそのまま一緒にいる妻と幼い息子と同居。
→J.T.サンボーン三等軍曹(アンソニー・マッキー)
爆弾処理班の上級隊員。チームワークや危険を顧みないジェームズと反発する。
砂漠で襲撃を受けた際、ジェームズを観測手にバレットで正確な射撃をした。
EODの前は諜報部に7年所属。本国の彼女は子供を欲しがっているがサンボーン自身は踏みきれないでいる。
→オーウェン・エルドリッジ特技兵(ブライアン・ジェラティ)
爆弾処理班の下級隊員。トンプソンの死に責任と恐怖を感じており、
軍医ケンブリッジがカウンセリングに来るとしばしば否定的な発言をする。
砂漠の襲撃ではジェームズに励まされサポートをこなし、自身で初めて敵を殺した。
ジェームズの誤射により大腿部を負傷し帰国。
→マシュー・マット・トンプソン二等軍曹(ガイ・ピアース)
前任の爆弾処理班の班長。任務中にIED(即席爆発装置)で死亡した。
→ジョン・ケンブリッジ中佐(クリスチャン・カマルゴ)
軍の精神分析医。トンプソンの死で士気の落ちたエルドリッジにカウンセリングを行い助言する。
エルドリッジの発言を発端に、ジェームズ班の任務に同行した際IEDにより死亡。
▽ 爆弾処理
舞台は2004年のイラク戦争の最前線。
アメリカ陸軍の爆発物処理班は、命がけで即席爆発装置(IED)の処理を行います。
ある日、部隊のリーダーが殉職し、新たにウィリアム・ジェームズ軍曹がリーダーとして配属されます。
ジェームズ軍曹は、型破りで大胆な処理方法を好む一方、命知らずの行動を取ることから、
部下のサンボーン軍曹やエルドリッジと衝突することもあります。
彼らは、戦争という極限状況の中で、恐怖、葛藤、そして仲間との絆に向き合っていきます。
特にジェームズ軍曹は、自らの命を顧みずに爆弾処理に取り組むことで、
戦争と平時の日常生活に対する複雑な感情を浮き彫りにします。
映画は、そんな彼らの日々の危険な任務を通じて、戦争の現実と兵士の心理をリアルに描き出します。
▽ ちょっとひと息・・・
1つのドキュメンタリーを見ているようなリアル感。
爆弾処理をしているときの心臓バクバクなシーンは息を呑むほど。
そして、本当に戦場にいるかのようなカメラワークがなんとも生々しい雰囲気だなと感じました。
冒頭で、
「戦場での高揚感はときに激しい中毒となる。戦場は麻薬である」ークリス・ヘッジズ
が書かれています。
大胆な処理方法をするジェームズは、仲間や住民を守るための使命感よりも、
もしかしたら、高揚感溢れて病みつきになってしまってたのかも。
ただ、この感情は戦場で戦う人にしか分からない…
最後に
戦争の恐怖とその中で生きる兵士たちの複雑な感情を、鋭く掘り下げ描いた緊張感あふれる作品です。
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