いつか笑いあえるなら
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「いつか笑いあえるなら」をご紹介します。

あらすじ
一見、順風満帆な主人公のステラ (ヨセフィーヌ・ボルネブーシェ) の人生。
でも実際は、四六時中構ってほしがる幼い息子に、思春期で情緒不安定な娘、
そしてまったくステラに寄り添う気持ちのない夫...。
崩壊寸前の一家だったが、1通のメッセージがすべてを一変させることに。
家族で旅行に行くことを決めたステラは、不可能に思えたあることを実現してみせようと決意する。
それは、もう一度家族の心をひとつにすること。
感想
主演・ステラ役のヨセフィーヌ・ボルネブーシェが、監督と脚本を手がけた本作。
2024年11月にNetflixにて配信。
▽ 人物像
→ステラ(ヨセフィーヌ・ボルネブーシュ)
家事育児に追われる母。
夫グスタフから離婚を切り出され、関係修復のため旅行を提案する。
→グスタフ(ポール・スヴェーレ・ハーゲン)
セラピストの仕事をしているが、家事育児は妻のステラ任せ。
職場の女性と不倫している。
→アンナ(シングリッド・ジョンソン)
反抗期の娘。ポールダンス大会に出場を控えている。
→マンネ
イヤイヤ期でヤンチャな息子。グルテン不耐症。
▽ 大切なものはなにか
物語は、反抗期の娘・アンナ、イヤイヤ期でやんちゃな息子・マンネを育てる二児の母・ステラと、
セラピストで職場の女性と不倫をしていて家事育児に全く関わらない夫・グスタフ。
バラバラになっている家族を一つにするためにステラが計画した家族旅行によって
関係修復をする過程を描いたストーリー。
ここで描かれているの、「家族にとって大切なものはなにか」ということ。
セラピストとして普段は夫婦関係の改善をアドバイスしているグスタフは、
自分自身にその経験を生かすことが出来ませんでした。
ステラから「何もしてくれない」と言われたグスタフは、
育児に追われる妻ステラに愛想を尽かしてしまったのだろう。
その結果、自分を見てくれる愛人に想いが行ってしまったのです。
一方、娘・アンナは反抗期により自分の事は自分で決めたい気持ちと1人になりたい気持ちがあった。
そんなアンナを、母であるステラはどんな時でも心配なのだ。
「あなたが人生で何をしようと応援する。いつもあなたを誇りに思う。
あなたには望む人生を生きてほしい。私の幸せはあなたの幸せだから」
ステラは思いの丈をアンナに伝えます。
旅行中には度々トラブルが発生するが、その度ステラとグスタフは本音でぶつかり合う。
こうやってお互いに思う事をしっかり伝えることが大切なのだ。

▽ ”大丈夫よ”
ステラは何故、家族旅行を計画したのか…
実は、ステラは末期癌を患っていました。夫にも内緒で。
そんなタイミングで、夫からは離婚を切り出される。
彼女は、自分が去る事により、家事育児を放棄している夫の元に残される子供たちが心配だったのだ。
そして、旅行を通して家族の関係修復を試みたかったのだ。
トラブルが立て続きにおきますが、不思議な話をしてくれたフランクにより、
気持ちが変わっていくグスタフと本音を伝えるステラ。
終盤でのステラのセリフより・・・
「母親の使命は、ダメとわかっていても”大丈夫だ”という事。
愛する人が去るより、愛する人のもとを去る方がずっと辛い。
子供たちは寂しい思いをしないか、私なしで夫は全てこなせるか、心配で怖かった。
でも今は分かる、子供たちは”大丈夫”。あなたに全てを任せられる。大丈夫よ」
そう言葉を残し、この世を去ったステラ。
そして、9時間の長旅に出かけるグスタフ家族たち。
深呼吸をして一言。「大丈夫だ!」
▽ ちょっとひと息・・・
反抗期・イヤイヤ期・不倫。
こういう物語は、コメディに振られることが多いけど、今回は結構リアルで深い話だなと思いました。
自分は子供はいないが、もし居たら、同じような経験・感情を持つのかな?と思ったし、
育児に追われ、病に耐えている状態のところで、離婚を持ちかけられたら…
精神的に参ってしまうだろうなと胸が苦しくなった。
最後に
「家族にとって本当に大切なものとは何か」を描いた、
ハートフルヒューマンストーリーです。
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