青衣剣神

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こんにちは。

映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。

今回は、韓国映画「戦と乱」をご紹介します。

あらすじ

時は朝鮮王朝時代。
良家に生まれたチョンヨンは平民として暮らしていたが、「奴婢の子は奴婢」という法律により、奴隷となってしまう。
奴隷として売られた先は国一の武士の家。そこには1人息子ジョンニョがいた。
ジョンニョとは、稽古相手として剣を交えるうちに奴隷の立場から親友と呼べるほど深い仲となる。
時が流れ、大人になった2人…
大人になったチョンヨンは何故か捕えられ、親友だったジョンニョは怒りを露わにしている。
戦乱の世ですれ違ってしまった2人に待ち受ける運命とは…。

感想

釜山国際映画祭で注目を集めたこの作品。

朝鮮王朝時代を背景に、身分や忠義、友情が複雑に絡み合う戦乱の中での人間模様を描いた歴史アクションです。

▽ 人物像

→チョンヨン(カン・ドンウォン)

 イ家の跡取り・ジョンニョの代わりに鞭に打たれる役目として買われた奴隷の少年。

  幼い頃から剣術の才があり、その剣技は日本の武士たちからも“剣神”と恐れられるほど。

 戦乱に乗じてイ家を飛び出し、義兵として豊臣軍との戦いに身を投じる。

→イ・ジョンニョ(パク・ジョンミン)

 両班の跡取りである心優しい青年。

 武科には落ちてばかりだったが、ある理由から突如首席合格し、武官としてソンジョ王の護衛に就く。

 友であるチョンヨンが妻子を殺したと思い込んでいる。

→ソンジュ王(チャ・スンウォン)

 邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)を体現した、悪しき施政者。

 豊臣軍の侵攻を受けた際は民よりも真っ先に避難、復興期には荒廃した国を無視し、

 王宮の復旧にしか目が向かないなど、非道が目立つ。

→ポムドン(キム・シンロク)

 奴婢の出身で、血の気の多い女性義兵。彼女の行動が思わぬ事態を招いてしまうことに。

→玄信(チョン・ソンイル)

 豊臣軍小西隊の先鋒隊長。二刀流の使い手で、数度にわたりチョンヨンと激戦を繰り広げる。

©Netflix

▽ 緊迫感あるアクション

アクションシーンは、剣術のスピード感と緊迫感、霧の中での剣士たちの対決が迫力満点です。

戦乱の中で揺れ動く二人の心情や、身分や忠義を重んじる価値観が強調され、

キャラクターたちの心理描写が深く掘り下げられています。

二人の変化や葛藤を演じるカン・ドンウォンやパク・ジョンミンの演技も絶賛されていますが、

特にパク・ジョンミンの表情の変化に注目です。

©Netflix

▽ 身分の違い

身分制度が厳格な朝鮮王朝時代が舞台のこの映画。

身分の異なる2人が戦乱に巻き込まれたことにより、友情から敵対関係に転じるという切ない展開となります。

奴婢・チョンヨンは、元は良家で生まれた少年だった。

ただその時代にあった「奴婢の子は奴婢である」法律により奴婢となってしまうのです。

チョンヨンは両班の1人息子ジョンニョの代わりに鞭で打たれる奴隷扱いを受けますが、

ジョンニョの稽古相手として剣を交えたことにより2人の間には身分の差がない親友の関係となります。

でも、周囲の人々はそうはいきませんでした。

奴婢たちの反乱が起きた時、ジョンニョの妻子を助けようとしたチョンヨンでしたが、

「来るな、畜生め。」そう言われてしまう。

助けたいだけなのに、奴婢という名前の身分がついただけでこうも言われてしまうのか。

「汚い手で触られるくらいなら死んだほうがマシ。」

と思わせてしまうほど、彼らが何をしたというのか。

いつも奴隷のように扱われながら、あなたの家のあらゆることをやってきたのに。

そして、夫ジョンニョには、

「両班が奴婢などと友のように過ごしてはなりません。犬は飼い、奴婢は使うもの。」そう伝える妻。

「犬は友になれるのに、奴婢はなれないと?」ジョンニョが言うように、

奴婢となったものも人権はある。

そして、誰もが平等であるということ。

冒頭に、朝鮮の思想家チョン・ヨリプが「この世は万人のもの」と説き、

彼の組織、大同契(テドンゲ)では、両班と奴婢が共に武術を学び支え合ったという史実が残っているそうで。

この物語では、凡同契(ポムドンゲ)「この世のものは皆同じだ」となっていますが、

そう、誰もが皆同じであるということです。

©Netflix

▽ ちょっとひと息・・・

歴史アクションを映画尺に組み込まれているので、展開が早く感じますが、

キャスト陣が豪華で見応えがある一作です。

結構グロテスクな部分も、しっかりとハッキリと映していて、

「わぁグロい。」なんて思いながら観ました。

手とか鼻とか飛んでくる…わぁ…

最後に

身分差や戦争の悲惨さが描かれていて、全体としては暗いテーマとなっていますが、

その分、鑑賞後に深い余韻を残す作品です。

歴史ものが好きな方には見ごたえのある映画としておすすめです。

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ぜひとも観てもらいたい一作です

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良かったらこちらもチェックしてみてください。

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