Mr.プランクトン
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、韓国ドラマ「Mr.プランクトン」をご紹介します。

あらすじ
ヘジョ(ウ・ドファン)はその日楽しければいいプランクトンのように流される生活を送っていた。
便利屋を営なんではいるが、依頼は面白いかどうかで決める。
小さい頃に両親から見放され、ヘジョは親の愛を知らなかった。
ある日、ヘジョは医者から重大な事実を突きつけられて絶望する。
さらにひょんなことから元カノのチョ・ジェミ(イ・ユミ)と再会して彼女の秘密を知る。
ヘジョはジェミの結婚式に乗り込んで彼女を連れ出し、自分の本当の父親を探す人生最後の旅に同行させるのだった。
感想
ヘジュの人生最後の旅路に、世界で最も不運な女性・ジェミが強制的に同行することから
繰り広げられるロマンチック・コメディ。
2024年11月、Netflixにて配信。
▽ 人物像
→ヘジョ(ウ・ドファン)
家族に愛されず、定着できないプランクトンのような放浪の人生を送る“便利家”を営む男。
命にかかわる衝撃の事実を知り、自身のルーツである実父を探す旅に出ることを決意する。
→チョ・ジェミ(イ・ユミ)
ぬくもりを分かち合う家族が欲しいと願うも、突如として子を持つ望みを絶たれてしまったヘジョの元カノ。
宗家の一人息子オ・フンとの婚礼を目前に控え、ヘジョに拉致され旅に同行することになる。
→オ・フン(オ・ジョンセ)
由緒ある宗家の一人息子。
家族の反対を押し切り、ジェミとの結婚を進めようとするも、
婚礼当日に新婦のジェミがヘジョに連れ去られてしまい、2人を追うため、家を飛び出す。
→ポム・ホジャ(キム・へスク)
オ・フンの母で、オ家17代当主の妻。由緒ある食品企業を率いるカリスマ的な存在。
婚礼当日に姿をくらませたジェミに激怒し、騒ぎを起こしたヘジョを捕まえるため、あらゆる手を使って追う。

▽ 幸せになるには。
病院側のミスにより他人の精子提供という形でこの世に生まれ、
そのせいで丁度物心がついたときに親から見放されたヘジョ。
幼い頃に親に捨てられ施設で育ち、自分の誕生日も知らず生きてきたジェミ。
さらに、ヘジョは医師から脳血管の奇形により、3ヶ月の余命宣告をされ、
ジェミは早期閉経になり憧れの母親になることができない。
親の愛と温もりを知らずに育った2人は、かつて愛し合っていましたが、
子供を持つことに対する価値観の違いがきっかけで喧嘩し、破局していました。
そんな2人が求めていた「幸せになること」。
ヘジョが伝えた言葉がある。「愛情不足の人間は子供に恨みを教えてしまう」
自分が愛されずに育ったことで捨てた両親を恨み暮らしていることを、例えとしてジェミに教えてあげます。
ジェミもまた、自分が経験したような気持ちを子供にも与えてしまうことに恐怖を感じたことでしょう。
そして、別れ際にお互いに伝えた言葉。
「ジェミはいい妻になれてもいい母にはなれない」
「ヘジョは雷に打たれて死ねばいい」
それが現実となり、2人に襲いかかります。
ジェミは早期閉経となり子供を産めない。
ヘジョは脳の病気により余命3ヶ月。
結局は、互いに幸せになることは出来ない運命だった。
それでも、残りわずかな時間で、幸せを見つけるのです。

▽ プランクトン
「海の中に光るのは、太陽の光を浴びて発光するプランクトンだ
食物連鎖の底辺にいる取るにとらない存在だが、
プランクトンは光を放つと同時に酸素も吐き出す
そのお陰で人間も地球も生きていられる
あの小さいヤツらにそれだけのすごい価値がある
だから俺はプランクトンに生まれ変わりたい」
そう願うヘジョ。
親から見放され育ったヘジョは、
誰からか必要とされる存在・誰かに愛してもらえる存在になりたかったのだと思う。
▽ ちょっとひと息・・・
「フンが結婚式にくれた靴と釜山でヘジョが買ってくれた靴」
この対比が素晴らしい演出だと思いました。
そして、病院の先生がヘジョに伝える、
「ちゃんぽんとジャージャー麺に例える」こと。
めちゃくちゃわかりやすかった。
最後に
登場人物たちの過去と未来、愛と友情、そして怒りと涙。
たくさんの感情の渦に包まれる、ロードムービーのような作品です。
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