17歳の処方箋
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「17歳の処方箋」をご紹介します。

あらすじ
17歳のイグビーは、裕福な家庭に育ったものの、
モンスターのように強圧的な母・ミミ、プレッシャーで精神を病んでしまった父・ジェイソン、
そしてコロンビア大学に通うエリートだが何を考えているのか分からない冷酷で女たらしの兄・オリヴァー
に囲まれた窮屈な生活に嫌気がさしていた。
通っていた名門校でトラブルを起こして放校になると、怒った母から士官学校に入れられてしまうが、
そこでも問題を起こしてしまう。
イグビーは夏の間だけ名付け親のDHの下で働くことになる。
そこで女子大生のスーキーと、DHの愛人であるレイチェル、そしてレイチェルの友人ラッセルと出会い、
これまで味わったことのない自由な生活を満喫する。
感想
2010年に公開されたアメリカの青春コメディ・ドラマ映画で、ネッド・ヴィジーニの同名小説が原作です。
裕福なエリート家庭に育ちながら、偽善的な周囲の人々や社会に対して怒りをぶつける少年の成長を描いている。
▽ 人物像
→イグビー・スローカム(キーラン・カルキン)【10歳時 ロリー・カルキン】
モンスターのような母、うつ病となった父、エリートな女たらしの兄たちのお陰で、
問題ばかりを起こしてしまう少年。
→スーキー・サーパスティン(クレア・デインズ)
街で出会った女子大生。
イグビーといい関係になるが、兄ジェイソンとも関係を持つ。
→DH・ベインズ(ジェフ・ゴールドプラム)
イグビーの名付け親。のちに実の父とわかる。
→ジェイソン・スローカム(ビル・ブルマン)
イグビーの父。プレッシャーなどによりうつ病になり、入院している。
→ミミ・スローカム(スーザン・サランドン)
イグビーの母。モンスター級のように強圧的だが、末期がんで死を間近に控えている。
→オリヴァー・スローカム(ライアン・フィリップ)
イグビーの兄。優等生だが、女たらし。
→レイチェル(アマンダ・ビート)
DHの愛人。
▽ 心の葛藤
物語は、裕福な家庭で育ちながら、変わった家族たちのおかげで反発的になり、
周囲の人たちからも転覆されながらも、自分を見つけていく17歳の少年を描いたストーリー。
冒頭で、イグビーとオリヴァーが、寝ている母の顔にビニール袋を被せ窒息死させようとする
シーンから始まりますが、何故イグビーはそのようにしたのかがこの後から描かれていきます。
まだ17歳のイグビーの人生は、常にプレッシャーとの戦いでした。
モンスター級に圧をかけてくる母、ミミ。
彼女は、問題を起こしてばかりいる息子イグビーの心配より自分自身のプライドが上なのです。
そして、精神を病んでしまった父、ジェイソン。
イグビーは自分の前で壊れていく父を見て見ぬふりをするしかありませんでした。
高圧的な態度になったのは、「父のようになりたくない」「心を潰されたくない」という思いがあったからでしょう。
さらに、優等生の兄、オリヴァー。
エリート大学に通うオリヴァーには、どんなことも敵わない、イグビーの心の葛藤がありました。
反抗的な人になってしまったのは、こうした複雑な家庭の背景にありました。
ただ、イグビーは経験を経て、自由の道を選ぶのです。
果たして、イグビーは自分らしさを見つけだせるか…
▽ ちょっとひと息・・・
イグビー、ホームアローンの子に似てない?
なんて思ってたら、兄弟だったんですね!
ホームアローンのことばかり気になって、
内容がとても深い物語だろうに、ちょっぴり面白く感じてしまった。
そして、オープニングがちょっとびっくりでした。
その意味が中盤に出てくるけど、それまではサスペンス始まるの?と思ってました。
最後に
自分たちの17歳はどんなんだっただろう?
この物語は、変わった家族により自暴自棄になりながらも、
大人になりたいと自由を求める、そういった青春の1ページを綴った作品です。
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