良くも、悪くも、だって母親
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、韓国ドラマ「良くも、悪くも、だって母親」をご紹介します。

あらすじ
夫を早くに亡くしたチン・ヨンスン(ラ・ミラン)は、一人息子のガンホ(イ・ドヒョン)を立派に育てる為、
厳格で冷徹な母親として息子に接してきた。ガンホもその期待に応え、立派な検事として成長する。
そんなある日、ガンホが事故に遭い、脳に損傷を負ってしまう。
損傷のせいで知能が幼い子供の状態に戻ってしまったガンホを、
ヨンスンは再び世話をしなければならなくなるが、厳しく育てた息子が再び無邪気な子供のようになったことで、
ヨンスンはガンホとの関係を再構築し、真の母子の愛情を取り戻していく…
感想
家族愛、そして母親と息子の関係を中心に描かれた、感動的なヒューマンドラマです。
▽ 人物像
→チン・ヨンスン(ラ・ミラン)
養豚場を営む女性。妊娠中に夫と死別し、一人で息子のチェ・ガンホを育て上げた。
立派な人間に育てるため、行き過ぎた教育をしてしまう。
→チェ・ガンホ(イ・ドヒョン)
冷酷なソウル中央地検検事。
母親の厳しい教育により検事になったが、不慮の事故で記憶を失い、子どものころの精神状態に戻ってしまう。
→イ・ミジュ(アン・ウンジン)
チェ・ガンホの幼馴染で元恋人。
現在はネイルアーティストとして働きながら、シングルマザーとして幼い双子を育てている。
→パン・サムシク(ユ・インス)
ガンホとミジュの幼馴染。
幼い頃からミジュに片思いし、ガンホをライバル視している。

▽ 母親の愛と、息子との関係
ドラマのタイトル通り、「良くも悪くも」母親という存在の複雑な愛情が描かれています。
母ヨンスンは、息子ガンホを厳しく育て、一流の検事に育て上げましたが、
その愛情は時に厳しすぎて、息子にとっては重荷にもなっていました。
しかし、息子が事故で子供のような状態に戻ったことで、母親としての愛情のあり方を改めて感じたのです。
ドラマを通して、親の愛が必ずしも「完璧」ではなく、時には失敗や後悔を伴うものだと感じさせられます。
かつては「立派に育てること」を重視していたヨンスン。
カンホが事故をきっかけに幼児の知能に戻ったことで、息子との関係にも変化が。
子供時代に戻った息子の無邪気な姿に触れることで、彼を純粋に愛する母親としての役割を再発見します。
子供時代に戻ったカンホとの日常生活や、その中で芽生える新たな親子の絆が、
今までの親子の関係に変化をもたらしてくれたのです。

▽ キーワードは、豚🐽
この物語は、キーワードとして豚が出てきます。
母ヨンスンの仕事、養豚場。
ガンホのペット、豚のライオン君。
◆事故により子供時代に戻ったガンホに…
「豚は顔を上げれないから地面しか見られない」
豚が空を見られる唯一の方法、それは転ぶこと。
転んでこそ今まで知らなかった新しい世界が見られる。
私たちは今転んだの お母さんもガンホもそう
だから違う世界を見てる
今まで見られなかったけど見ないといけない 大切な世界をね
◆裁判所で、オに対して…
“満腹の豚より空腹のオクラテス”
違います
母豚はひもじくても子豚を踏み潰すまいと体をむやみに動かさない
子を利用したり殺そうとしたりしたあなたとは違う
愛情深い動物です
◆ガンホに宛てた手紙から…
縁という文字は”糸” と豚の頭を表す”彐”(けい)が入ってる
豚を糸でつないでおくのと同じくらい難しいのが
人との縁なんだって
縁のおかげで私はあなたの母親になりあなたは私の息子に
縁あって親子になったからいい母親になりたかった
他にも…
オープニングの父とラストの息子が、プロポーズ時にリングボーイならぬリングを首に掛けた子豚で登場。
豚は幸運を運ぶ動物だそうで。
物語にも、何かと運(縁)を運んでくるのですね。

▽ ちょっとひと息・・・
母親ヨンスンを演じた、ラ・ミランさん
息子カンホを演じた、イ・ドヒョンさん。
2人の演技が素晴らしい!
強さと脆さを併せ持つ母親の感情を、繊細に表現してくれたミランさん。
エリート検事から幼い子供のようなキャラクターに変わる難しい役どころを見事に演じてくれた、ドヒョンさん。
そして、ちょっとどこかミステリーな展開。
家族愛がテーマだけど、カンホが巻き込まれた事件や過去の秘密などミステリー要素が加わることで
物語の展開がガラッと変わるのがいい!
最後に
感動的なストーリーと深いテーマが織り交ぜられた素晴らしい物語。
「良い母親とは何か」「愛情の押し付けと真の愛情の違い」といったテーマが、
ドラマを通じて問いかけられ、自分自身の家族や愛情のあり方について考え直すきっかけを得ることができます。
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