幸せの列車に乗せられた少年
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「幸せの列車に乗せられた少年」をご紹介します。

あらすじ
1940年代後半のイタリアで、1人の母親が苦渋の決断を下す。
「貧しさとは無縁の新しい生活を少しでも送ってほしい」
そんな思いで彼女は息子を北部の地に送り出すのだった。
感想
ヴィオラ・アルドーネの同名の小説を基に、クリスティーナ・コメンチーニが共同脚本・監督したイタリア映画。
2024年10月20日に第19回ローマ映画祭で初公開され、2024年12月4日にNetflixで公開されました。
南部の貧しい家庭の子供を北部の一般家庭が一時的に受け入れる、
第二次世界大戦後のイタリアで実際に行われた社会活動「幸せの列車」。
貧困問題、親子関係、新しい暮らし、揺らぐアイデンティティ―7歳の少年の目を通し、
ユーモアを交えた圧倒的な筆致で描き出す。
イタリア版本屋大賞(Amo questo libro賞)など受賞、33言語で刊行のベストセラー!
” 『「幸せの列車」に乗せられた少年』ヴィオラ・アルドーネ ”
引用:紀伊国屋書店、内容説明より
▽ 人物像
→アメリゴ(クリスチャン・セルボーネ)
戦後の貧しいナポリで母と暮らす7歳の少年。
→アントニエッタ(セレーナ・ロッシ)
アメリゴの母。「貧しさとは無縁の新しい生活を送ってほしい」と願い、
北イタリア行きの「幸せの列車」に乗せる決断をする。
→ディーナ(バルバラ・ロンキ)
北イタリアでアメリゴを預かる女性。

▽ 幸せの列車
1946年、第二次世界大戦後の貧しい南イタリアでの物語。
当時、南イタリアの貧しい子供たちを北部の裕福な家庭に預けるという政策が発表され、
子どもたちは「幸せの列車」に乗り北部で数ヶ月生活することになる。
ナポリで母と暮らす少年・アメリゴも北イタリア行くことに。
アメリゴたちは、大人たちが言うことに半信半疑になりながら、列車に乗り北イタリアを目指す。
北イタリアは裕福な家庭が多く、まるで別世界でした。
北イタリアファミリーに預けられたアメリゴは、みんなで囲みながらの食事、褒めてもらったバイオリン、
そっけないながらも面倒を見てくれるディーの温もりなど、南イタリアでは感じることができない経験をした。
数ヶ月の時を経て、戻るときが…
大好きな母親のもとへ戻り、平凡な生活が送れると思っていたアメリゴ。
しかし、母親は冷たくあしらうように。
ディーナたちが恋しくなってしまったアメリゴは北イタリアへと走り出すのだった…

▽ ちょっとひと息…
実話に基づく物語だそうで。
同じ国でも貧困差のあった時代。
実の母親は北イタリアに行って変わってしまったアメリゴにショックだったのかもしれないけど、
アメリゴはただ一つ、お母さんの温もりをずーっと求めていたんですよね。
裕福な暮らしがしたいわけじゃない、お母さんに一度でいいから抱きしめてほしかったんですよね。
温もりを求めてがむしゃらに走るアメリゴを観て切なくなりました。
最後に
親子とは?家族とは?を改めて考えさせられる
そんな作品です。
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