D.P脱走兵追跡官
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、韓国ドラマ「D.P脱走兵追跡官」をご紹介します。

あらすじ
2014年、兵役義務により入隊したアン・ジュノ(チョン・ヘイン)は、鋭い洞察力とボクシング経験を買われ、
軍務を放棄した脱走兵を追跡する部隊「D.P.」に配属される。
任務を遂行する中で、兵士の自殺やいじめ、パワハラなどに直面し、軍の過酷な実態や不条理が浮き彫りになっていく。
感想
原作は、キム・ボトンの実体験に基づくウェブ漫画「D.P.犬の日」
「軍検事ドーベルマン」よりも濃く描かれています。
※タイトルの「D.P.」は「Deserter Pursuit」の略で、「脱走兵追跡」の意味である。
▽ 人物像
→アン・ジュノ(チョン・ヘイン)
二等兵→一等兵
兵役義務で入隊後、D.P.として配属される。
→ハン・ホヨル(ク・ギョファン)
上等兵→兵長
D.P.組長。ジュノのパートナーとして共に任務にあたる。
→パク・ボムグ(キム・ソンギュン)
中士。軍務離脱担当官。
ジュノとホユルに指示を与え、サポートする。
→イム・ジソプ(ソン・ソック)
大尉。憲兵隊長補佐官。
進級第一で、ボムグと対立する。
→チョ・ソクポン(チョ・ヒョンチョル)
一等兵。
ジュノを気にかけてくれる優しい先輩であるが、オタクと呼ばれていじめられている。
→ファン・ジャンス(シン・スンホ)
除隊間近の兵長。
後輩であるジュノやソクポンらに暴力をふるう。

▽ D.Pバディ
元ボクサーで正義感が強い寡黙な青年アン・ジュノ。
常にふざけているけど深刻な状況にも軽快に対応する、先輩ハン・ホヨル。
この2人がバディとなり、脱走兵を捕まえるためにガムシャラに頑張ります。
逃げた脱走兵を捕まえなければいけない任務の為、
様々なトラブルに巻き込まれて悲惨な現場を迎えてしまうこともしばしば。
それでも、ジュノが心を強く保てるのはバディ・ホヨルのおかげなんですね。
喫煙している同僚を隠すために消臭スプレーを貸してあげるが、結局喫煙を暴露しちゃったり、
修養録を忘れたと嘘をつき実際は自分で持っていたり、チョコパイに未練があったり。
しょうもない、でもクスッと笑える行動をとる彼の存在が、
ジュノを、そして観ている人の心を少し穏やかにさせるんです。
そんなホヨルは常におちゃらけてるわけではありません。
脱走兵の母親から頂いたお金を何に使うかと思えばこっそり調査する代金に回していたり、
「もうすぐ除隊なんだから威張るのは辞めては?」と上長にも物怖じせず正当なことを言う、頼もしい人。
D.Pバディ、2人の強い絆にも注目です!

▽ 過酷行為
1話の最初、ジュノは先輩ファン兵長からツラが気に入らないを理由に叩かれるところから始まります。
”いびきがうるさいから”とか”ゲイだから””太っているから”と言われる人もいます。
脱走したソクポン一等兵が、除隊したいじめ主犯ファンに復讐をしに行く回があります。
ソクポン一等兵は元々柔道の選手でしたが、軍隊ではそんなことは関係ないのです。
年齢なんて関係ない、力が強いかなんて関係ない、上官の言うことが絶対の軍隊。
その掟がまたソクポンの心を壊していくものでした。
殺虫剤を顔にかけられたり母親の悪口を言われたり。
そうやって暴行・いじめをした理由は・・・「そう、なんとなく」。
この、なんとなくの理由が、被害者の未来を変えてしまうんです。
脱走兵にも脱走する理由がある、追い込まれてしまった理由があるんです。
このいじめ問題は軍隊だけでなく現代社会にも関係してくることなんです。

▽ ちょっとひと息・・・
どの回も色々考えさせられることが多く、凄く心に残り響いたけど、
とくにカーテンコールの回が印象的だった。
トランスジェンダーのお話でしたが、彼(彼女)も性的差別を受けず、任務を経て除隊していたら、
LGBTが認められて入隊免除となっていたら、悲惨な結末を迎えることはなかったのだろうと思いました。
トランスジェンダーに関して、韓国では未だに厳しい目でみられる。
もっと世の中がみんな平等で平和でありますように。
実際に存在していたD.Pも、2022年に軍務離脱件数の減少を理由に廃止されたそうで。
軍隊も昔と変わったと言われていますが、
国の為に人生を捧げている人たちの心のケアを十分にしてほしいと思いました。
最後に
恋愛要素はゼロの物語です。
軍の問題を題材としたヒューマンドラマとなっています。
【 Netflix で独占配信中!!!】
ぜひとも観てもらいたい一作です
良かったらこちらもチェックしてみてください。
