土に寄り添い、生きる

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こんにちは。

映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。

今回は、映画「小さき麦の花」をご紹介します。

あらすじ

2011年、中国西北地方の農村。貧しい農民ヨウティエ(有鉄)は、マー(馬)家の四男。
両親とふたりの兄は他界し、今は三男・ヨウトン(有銅)の家に暮らしているが、
息子の結婚を心配するヨウトン夫婦にとって、ヨウティエは家族の厄介者。
一方、内気で体に障がいがあるクイイン(貴英)もまた厄介者だった。
互いに家族から厄介払いされるかのように、ふたりは見合い結婚、夫婦になった。
ぎこちなく、それでも互いを思いやり、作物を育て、日々を重ねていくふたり。
ヨウティエのことをいつも気にかけるクイイン。そんな彼女の気持ちに愛おしさを覚えるヨウティエ。
ある日、家を建てるためにヨウティエが作ったたくさんの日干しレンガが突然の大雨に襲われる。
そんな不運さえもふたりには大切な日々となる。
クイインは初めて会ったその日からヨウティエの優しさに気付いていたと話す。
ロバと、ヨウティエと、クイインと。
力を合わせ、毎日懸命に働き、ついに自分の家をもったが、その幸福は長くは続かなかった——。

感想

ベルリン国際映画祭の星取で、驚異の4.7点をマーク。

公開後2ヶ月経ってからTikTokが火付け役となり、若い世代を中心に興行収入トップに躍り出る大ヒットを記録。

▽ 人物像

→ヨウティエ(ウー・レンリン)

 貧しい農民、マー家の四男。

 今は三男・ヨウトンの家で暮らしている。

→クイイン(ハイ・チン)

 内気で体に障害を持つ女性。

 お見合い結婚により、ヨウティエの妻になる。

▽ 自然でリアル

舞台は2011年、中国西北地方の農村。

物語は貧しい農民・ヨウティエと障害を持つ内気な女性・クイインが主人公です。

家族から厄介者扱いされる2人は、見合い結婚によって一緒に暮らし始めます。

当初はぎこちない関係でしたが、次第に互いを思いやりながら、農作業をし、慎ましく生活を築いていきます。

2人は力を合わせて家を建て、穏やかで幸福な日々を送るようになります。

しかし、その幸福は長くは続かず、厳しい運命に直面します。

ロバとともに日々を共にしながら、農村での暮らしの中に愛と優しさの形を描き出していく作品です。

農村の厳しい生活を背景に、互いに支え合う夫婦の姿が繊細に描かれ、

「愛」を言葉に出さない静かな表現が心に響きます。

大地や農村の風景が美しく撮影され、その中で繰り広げられる二人の慎ましい暮らしが詩的に描かれています。

映画のビジュアルと物語の融合が、多くの人に「本当の愛とは何か」を問いかける作品として印象を残します。

貧困や家族からの疎外といったテーマは重いものですが、

その中でも人間の温かさや希望を見せる物語が、共感を呼びます。

また、極限の状況でも人と人がつながり合う美しさが描かれています

▽ ちょっとひと息・・・

「互いに寄り添い、

 土に寄り添い、生きる。

 愛という言葉は

 出てこないけれど、

 これは永遠の愛の物語。」

引用:「小さき麦の花」より

切なくて静かな雰囲気でも、どこか温かくなる。

そんな感情にさせられる。

最後に

人間の尊厳や愛、そして自然との共生を静かに語りかける作品です。

劇的な表現ではなく、日常の中に宿る美しさを体感したい方におすすめです。

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ぜひとも観てもらいたい一作です

Instagramにてドラマや映画の紹介をしています。

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