プラットフォーム
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「プラットフォーム」をご紹介します。

あらすじ
ある日、ゴレンは目が覚めると「48」階層にいた。
部屋の真ん中に穴があいた階層が遥か下の方にまで伸びる塔のような建物の中、
上の階層から順に食事が"プラットフォーム"と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる。
上からの残飯だが、ここでの食事はそこから摂るしかないのだ。
同じ階層にいた、この建物のベテランの老人・トリマカシからここでのルールを聞かされる…
1ヶ月後、ゴレンが目を覚ますと、そこは「171」階層で、ベッドに縛り付けられて身動きが取れなくなっていた!
果たして、彼は生きてここから出られるのか⁉
感想
2019年に公開された、スペインのSFホラー映画。
現実の階層社会を暗喩するような建物を舞台にしたワンシチュエーション・スリラーである。R-15指定。
▽ 人物像
→ゴレン(イバン・マサゲ)
主人公。認定証を貰うため自ら“穴”に入った男。
1つだけ許される私物としてドン・キホーテの本を持ち込んでいる。
→トリマガシ(ソリオン・エギレオル)
最初にゴレンと同室になった男。「明らかだ」が口癖。
“穴”の中に1年以上おり、ゴレンに“穴”の仕組みや生き抜く術を説明する。
上は8層から下は132層までいくつもの階層を経験してきた。
持ち込んだ私物は切れ味の良い包丁サムライプラス。
→ミハル(アレクサンドラ・マサンカイ)
“穴”の中で息子を探す女。
毎月“プラットフォーム”に乗って下の階層へ向かっていき、襲ってくる人間は容赦なく返り討ちにする。
私物として持ち込んだのはウクレレ。
→イモギリ(アントニア・サン・フアン)
トリマガシの次にゴレンと同室になった女。
元は“穴”の管理局に25年勤めた職員で、ゴレンが入る際の担当者だった。
私物としてダックスフンドのラムセス2世を持ち込む。
→バハラト(エミリオ・ブアレ)
イモギリの次にゴレンと同室になった男。
持ち込んだロープを使って上層に上り、“穴”から脱出することを目論む。
▽ 階層社会
物語は、縦に並ぶ多層構造の監獄で、上の階層から順に食事が
“プラットフォーム”と呼ばれる巨大な台座に乗って運ばれてくる異色のサバイバルホラーです。
各層には2人ずつ収容者がいて、上層ほど食事を得やすく、下層の者は残り物を得るしかないため、
絶え間ない階層の争いや飢えが繰り広げられます。
ここで描かれるのは、現実社会の階級構造や人間のエゴ、連帯の欠如について。
主人公のゴレンが、食料不足の中で生き延びようとしながらこの制度の不条理に挑む姿は、
社会の格差や人間の本性と欲望を鋭く映し出しています。
この過酷なシステムの中で、人々がどのように自己保身や欲望に駆られていくのか注目です。
▽ ちょっとひと息・・・
色々な場面が衝撃的でした。
エスカルゴと聞くと高級料理に思えますが、カタツムリですよね…私には無理だぁ
そしてR指定なだけに、ちょいちょいグロテスク。
目を背けるシーンが多めかも。
最後に
暗く残酷な内容で、観る人に強烈なインパクトを与えますが、
現実社会にある格差について考えさせられる作品のひとつです。
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