コヨーテ、海へ
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、映画「コヨーテ、海へ」をご紹介します。

あらすじ
ブラジル、ポルトアレグレの空港に降り立つ中年男「北村」。
声をかけてきたガイド「カルロス」と観光地でも何でもない大西洋に突き出す突堤へと向かう。
一方、謎の失踪をした父の秘密を探るためニューヨークに降り立つ青年「ハル」。
最初に訪れた教会で出会った魅力的なダンサー「デイジー」とマンハッタンを巡る旅が始まる。
ニューヨーク、ブラジル。真冬の摩天楼と真夏の大西洋。
この2つの錯綜する物語は、どこに行き着くのか…。
感想
佐野元春の音楽にインスパイアーされてきたという堤幸彦が、
佐野が影響を受けたジャック・ケルアックに代表されるビート・ジェネレーションに
オマージュを捧げたオリジナル脚本を映像化。
世代を超えた、解放と融和をテーマにした魂の旅を描くロードムービー。
▽ 人物像
→北村春哉(林遣都)
通称「ハル」。 大学生で未だ自分の将来像を描けていない。
いなくなった父親の真の姿を知るべく単身、真冬のNYに渡る。
→デイジー(長渕文音)
ダンサーを志すコロンビア大学に通う女子大生。
教会で踊っている時にハルと出会い、ハルの旅路の伴奏者となる。
→北村秋男(佐野史郎)
ハルの父親。
仕事だけの生活を送っていたが突然会社を退社し、息子ハルをおいて謎の失踪。
→カルロス(飯塚清秀マルコス)
ブラジルのポルト・アレグレ在住の日系人。
片言の日本語を話す陽気な旅行ガイドで、秋男の現地でのガイドを担当する。
→山本亮介(遠藤憲一)
秋男と84年にNYを訪れたミュージシャン仲間。
秋男と20年ぶりに再会するが、重病を患い入院している。

▽ 異国の地で
父の失踪の謎を探るために異国を訪れる二人の物語。
中年の男・秋男は、ブラジルのポルトアレグレでガイドのカルロスと出会い孤独な大西洋の突堤へと向かいます。
一方で、青年ハルはニューヨークに降り立ち、そこでダンサーのデイジーと出会い、
共にマンハッタンを巡る旅に出ます。
この二つの異なる国での旅が交錯しながら、
二人はそれぞれの過去と向き合い、心の葛藤を探求していきます。
ブラジルやニューヨークといった異国の地で繰り広げられる二つのストーリーは、
それぞれが持つ独自の雰囲気が視覚的にも音楽的にも楽しめます。
楽曲面では、佐野元春の音楽が要所で効果的に使われており、作品に深みと独特のリズムをもたらしています。
▽ ちょっとひと息・・・
映画というより、ドキュメンタリーを観ているような印象を受けました。
監督が堤幸彦さんということで、ヒステリック系とかミステリー系かなと思っていたんですけど、
異国の旅を通して互いの心境の変化を描いたヒューマンドラマストーリーだなと感じました。
最後に
ゆったりとしたペースで進むストーリーと美しい映像美・音楽が組み合わさり、
派手さはないものの深い余韻を残す映画です。
【 Amazonprime Hulu で配信中!!!】