ロ・ギワン
こんにちは。
映画・ドラマが好きなテレビっ子、うる。です。
今回は、韓国映画「ロ・ギワン」をご紹介します。

あらすじ
生きるために母国である北朝鮮を抜け出し、中国で暮らしていた青年、ロ・ギワン(ソン・ジュンギ)
そこから人生最後の希望を抱いて、ベルギーへ密入国したものの、すぐに難民申請が受けられず路頭に迷う。
そんな中、コインランドリーで財布を盗まれてしまうという更なる不幸が。
財布を盗んだのは、ベルギー国籍を持つ韓国人女性のマリ(チェ・ソンウン)だった。
生きなければならない理由があるギワンと、生きる希望を失ったマリはそこから惹かれ合っていく・・・
感想
韓国の作家チョ・ヘジンのベストセラー小説「ロ・ギワンに会った」が原作となった作品です。
▽ 人物像
→ロ・ギワン(ソン・ジュンギ)
北朝鮮で生まれたが、喧嘩の仲裁に入ったことで警察に追われる身となり、中国へ逃亡。
ある出来事をきっかけに中国にもいられなくなり、ベルギーに密入国する。
→マリ(チェ・ソンウン)
ベルギー国籍の韓国人女性。
元々は腕のある射撃選手だったが、母親の死に関するある事実を知り、人生の意味を見失う。
借金があり、バーを経営するベルギー人のシリルに逆らえない状況にある。
→ソンジュン(イ・サンヒ)
ロ・ギワンが働く精肉工場の先輩。
病気を患う娘の治療費を稼ぐために、中国から単身でベルギーにやってきた。
ぶっきらぼうだが情に厚く、ギワンにも親切にする。
→ユンソン(チョ・ハンチョル)
マリの父。母親の死に関するある秘密をマリに知られてから、親子関係が上手くいっていない。
脱北者であるギワンとマリの関係を心配している。
→オクヒ(キム・ソンリョン)
ギワンの母で、ともに北朝鮮から中国へ渡った。
警察に追われているギワンの代わりに女手一つで働いていたが、ある出来事をきっかけに亡き人となる。
→チョンジュ(イ・イルファ)
マリの母で故人。生前からほとんど寝たきりの状態で、マリや夫のためにある決意をする。
→シリル(ワエル・セルスープ)
ベルギーでバーを運営する人物。マリに異常な執着を見せる。
→ウンチョル(ソ・ヒョヌ)
ギワンの叔父。
中国にいられなくなったギワンのためにベルギー行きのお金をある方法で工面する。
▽ ギワンの人生
北朝鮮で生まれたギワン。
彼は、母国である北朝鮮で喧嘩の仲裁に入ったことで警察に追われることになってしまう。
そして、逃亡先の中国で警察からまた逃げる最中、母親がトラックに轢かれてしまう。
叔父のウンチョルは母親の遺体を病院に売り、ギワンをベルギーに逃すことに。
母国を追われベルギーに逃げたギワンには、さらに過酷な現実が待っていた。
難民認定申請を行う為に、紛争や迫害などの理由で母国を逃れてきたことを証明しなければならない。
ギワンは証拠が足りず、すぐには申請を受けることができなかった。
申請を受けれる数カ月先までは、1人で生き延びなければならなかった。
冬の寒さをしのぐためにトイレの床で眠り、ゴミ箱を漁って腐敗した食料を食べざるを得なかったり、
地元のギャングたちから殴る蹴るの暴行を加えられたり・・・
それでも「本名で堂々と生きて」と伝えてくれた母親のために耐える必要があった。
▽ マリの人生
ベルギーの国籍を持つ韓国人、マリ。
彼女は裕福な家庭に生まれ育ったが、人生に対して自暴自棄になっていた。
ドラッグに依存し、多額の借金を抱える。
お金を借りているシリルに逆らえず、射撃対決をさせられる生活。
彼女がドラッグに依存してしまったのには理由が・・・それは母親の死だった。
病気持ちだった母親が安楽死の選択をしたことを、母親の死後に知ることになるマリ。
それまで黙っていた父親、その選択をした母親、母親に対して思うことがあった自分自身を許せないでいた。
▽ ちょっとひと息・・・
プレイボーイ少年役・爽やかイケメンの軍人役・マフィア役などを演じてきたソン・ジュンギが
イメージをガラリと変えて登場。オープニングから誰かわからなかった。
というより、「あれ?ジュンギ?じゃないか。いや?そうか?」と頭の中で自問自答してしまった。
そのぐらい変わってて…。
でも、いざ観てみるとやっぱり惹き込まれる演技力。
ソン・ジュンギはまた魅力を更新していくのでしょう。
そして、マリ役を演じたチェ・ソンウンちゃん。クールな役が似合いすぎる。
彼女もまた、「アンナラスマナラ」に出ていた時とガラリとイメージを変えてきた、素晴らしい女優さんです。
ソンウンちゃんを見てずっと思ってたけど、どことなく高橋ひかるさんに似てるかも!
最後に
この物語は、闇の臓器売買、安楽死、難民受け入れなど、現代の社会問題が誠実に描かれている作品です。
ギワンが求める権利とは?
そして生き延びる為の答えが見つかるのか?
最後まで観ていただけるとわかるでしょう。
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ぜひとも観てもらいたい一作です
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